患者さんにウォーキングが大切ですよ、というお話をしていると
「毎日お買い物に出かけてます」とか「犬の散歩に出かけてますけど・・・」
というお話を頂く事があります。
しかしながら、血液の循環をよくするためには連続した運動が必要です。
お買い物や犬の散歩では途中で立ち止まってしまいますので、
ウォーキングとは異なった運動になってしまいます。
血管の比率は、10%が動脈で、90%が毛細血管となっています。
毛細血管では栄誉をやり取りしたり酸素と二酸化炭素をやり取りしたりといったことを行うために、血液の流れが非常に遅くなります。
血液は1分で全身を廻ると言われていますが、血液が体内をまわるスピード以上に体を動かないと、
体の各所に貯まった疲労物質を動かしたり栄養を送ったり酸素を送ったり、といったことが十分にできません。
更にウォーキングでは、脚だけでなく腰も背中も体の内部にある筋肉(インナーマッスル)や肩や横隔膜など全身の運動ができるので、是非ウォーキングをお勧めします。
水中ウォーキングも関節を痛めた方には良いのですが体が冷えてしまいますので、あまりお勧めしません。
何時間も水中にいると唇が紫色になるのでわかると思います。
「寝る前に脚をあげてます」という方もいらっしゃいますが、12時間座りっぱなし、立ちっぱなしで血液が脚に下がるのであれば、12時間脚をあげっぱなしで眠れるか、ということになります。
どうも楽して健康になろうという方が多いような・・・。(^_^;)
特に女性は骨盤内に大切な臓器があります。そこでうっ血してしまうと様々な弊害が生まれます。
卵巣・子宮だけでなく膀胱・大腸・小腸も骨盤内にあります。
それから脚が弱ると膝や腰に痛みが出てきて益々歩けなくなります。
婦人科疾患にならないように、便秘にならないように、足腰に痛みを出さないように、太り過ぎないように、どこか時間を見つけて歩くようにしてみてください。