ジャマイカ人シンガー「BrushyOneString」が今、巷で話題です。
一般的にはギターといえば6本の弦が張られているのですが、実は彼のギターに張られた弦はたったの1本だけです。しかし、彼はそのギターで強烈な音楽を聞かせてくれます。
Brushy One String
彼の本名はAndrewChin。実は、ジャマイカでは有名なFreddieMcKayという70年代に活躍したレゲエ歌手の息子だそうです。気になる方はYouTubeなどで聞き比べてみるのも面白いかもしれません。YouTubeにある彼のチャンネルにはいくつかの曲がアップされています。一躍有名人となった「BrushyOneString」ですが、iTuneで「Destiny」という彼のフルアルバムを購入することもできます。
耳に残るリズムとソウルフルな彼の歌声は、何度も聞きたくなる中毒性があります。
この動画が有名です。

私個人はこっちのノリノリの曲の方が好きですね。

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もう一人、ご紹介したいのは60過ぎにしてブルース界でプロデビューしたミュージシャンで、ギターの弦は3本しかありません。
その人の名前はSeasickSteveといいます。
シーシックとは「船酔い」のことで、彼のステージネームは「船酔いスティーブ」という意味になります。
彼の容姿はよれよれのシャツやジーンズ、長い口ひげとアメリカ南部の映画にでも出てきそうな姿が独特です。
ブルースというジャンルは結構マニアックな部分があり、また様式美的な部分あり、ポップスが好きな方には取っ付きにくいことがおおいのですが、彼の曲に関しては実にシンプルで、返って新鮮に聴こえ、キャッチーな曲もあり、久々に心を振るわされたアーティストです。
自分もこんな風に年を取っていきたいって思います。
シーシック・スティーヴは、アメリカはサンフランシスコにあるオークランドで1941年に産声を上げた、御年72歳の白人ブルースマンです。何と7歳でミシシッピのブルースマンに弟子入りを果たし、ギターの手解きを受ける早熟振りも見せるものの、その生い立ちはかなり悲惨なものでした。
母親の同棲相手から暴力を受け13歳の身の上で家出をし、路上生活に身をやつすことになったそうです。
その後、持ち前の音楽的才覚を生かしながら、ストリートミュージシャンとして日銭を稼ぐ日々を送りますが、その時点では最早ブルースは時代遅れで、プロになるチャンスもなければ、肉体労働者として過酷に働き続けることとなります。
80年頃にはノルウェー人の女性と2度目の結婚し、その後、彼女の故郷オスロに引っ越しをしました。ここで彼は安酒や煙草を買い出しに行く船旅(当地ではブーズ・クルーズというそうです)で、腸が捩れるような船酔いを経験をし、この出来事から、後にステージネームとなるシーシック(船酔い)の称号を得ることになります。
2004年には、地元のスウェーデンのパンクバンド「ザ・レヴェル・デヴィルズ」と共に、自己流ブロークンブルースを収録したアルバム「チープ」を発表しますがこれは泣かず飛ばずで、また若いバンドとの関係も直ぐに解消することになります。
ところが、UKのラジオでも注目され、ようやく時代が彼に目を向け始めたと思われた04年、自宅で心臓発作に襲われるという悲劇が起こります。おりしも、看護師としての 再訓練を受けていた妻のおかげで九死に一生を得ることになりました。その妻の勧めで再び制作されたアルバム「Dog House Music」(06年)はメディアでたちまち話題となり、10万枚のセールスをイギリスで記録します。
そして、Jools Hollandの「Hootenanny」(英国の人気TV音楽番組”LATER”の賑やかな大晦日特番)への出演が決定。それをきっかけに07年夏、 ヨーロッパの各フェスで「必見アーティスト」として大注目されるようになりました。同年にはイギリスのMOJO賞(英国の音楽賞)で最優秀新人賞を獲得。見事メジャーブレイクを果たし、フジロックに出演する為来日したこともあります。日本でも拍手喝采を博したので、この日本においてもCDデビューを果たすことになったという次第です。
こちらはJools Hollandの「Hootenanny」での映像です。

私もヘタの横好きながらにギターをつま弾きますが、何か楽器が出来ると楽しいものです。
私の古くからの友人達は、今でも元気にライブハウスで演奏したり歌ったりしています。
皆さんもプロになる必要が無ければ尚更、何か楽器を始めたり歌を始めて、人生を楽しむのはいかがでしょうか。