以前から天候が悪いと首や肩に痛みが出て、不快な状態になっているということで来院されました。
今回の患者様は理科系の大学院生ということで、実験やレポート等で帰宅が遅くなり、どうしても生活が不規則になりがちだったそうです。
以前にも「右の肩こり、左の肩こり」でも書きましたが、食べ過ぎたり、食べる時間が日によってまちまちだったりすると肩こりや腰痛等になりがちです。
首の筋肉や肩の筋肉は一部繋がっていますから、肩こりの影響から首も凝ってきます。
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お酒を飲むと右肩だけ凝るというのも、肝臓が右側にあるからです。
ストレスがあると頑張る臓器が肝臓ですから、その場合も右肩が凝りやすくなります。
左肩が痛いのに右肩が凝っているというは、右肩は慢性的に凝っていて、感覚がマヒしている場合が多いです。
左肩だけ痛みを感じるのは、急性期の症状だと考えられます。あるいは炎症が起きていることもあります。
首や肩を揉みほぐすとか、首や肩に鍼治療をするだけでは対処療法で、その時は良いのですがすぐに悪化してしまい、良い状態を保つことが出来ません。
体のあちこちに現れている症状は内臓の調子を整えていかないと根本解決は出来ません
そういうわけで当院では患者様のからだ全体を診て内臓の調子を整えるようにし、首や肩といった所に現れる症状を治していきます。
ですから、二回目の治療の後は天候が悪い時でも不快な痛みといった症状は出なくなりました
今回の患者様もそうですが、生活環境を全く変えてしまって規則正しくする、というのは困難なので、どうしても首や肩の凝りは現れます。
そこで、定期的にメンテナンス(体調維持)に来られています。
当院では治療だけでなく、生活環境の改善や患者様ご自身が出来ることを相談させていただき、出来るだけ健康な状態を維持できるように協力させて頂いております。
大きな病気や辛い症状が出る前にメンテナンスをすることが大切だと思います。
それが東洋医学における「未病治」ということです。