春は眠たくて当たり前です

孟浩然

孟浩然

「春眠暁を覚えず」とは、春の夜は短く、また気候もよいので、つい寝過ごしてしまうという意味です。

孟浩然(もう こうねん、もう こうぜん、Mèng Hàorán)という中国唐代の代表的な詩人がいたのですが、
彼の代表的な作品である『春暁』に
「春眠暁を覚えず、処処啼鳥を聞く、夜来風雨の音、花落つること知る多少」
と書かれていたことからきた言葉です。

現代語訳に翻訳された意味は、
「春の眠りは心地よくて夜明けも知らず、鳥のさえずりが聞こえる。昨晩は嵐の吹く音がしたが、おそらく花がたくさん散ったことだろう」
というようになります。

春は肝の季節です

春は東洋医学(陰陽五行論)でいうところの肝の季節です。
肝は五季では春に該当し、目に開竅すると言われ、血を蔵し筋を主るとされます。
つまり春になると肝がいっそう働きだし、旺気して血を解き放ち、筋を動かしやすくします。
陰陽五行論のページも参照してください。

西洋医学的にみると皮膚の表面血流量が増え、交感神経系が活発になり、日中の活動量が増えるという身体になります。
そのために疲労感が出やすく、夜はもちろん、昼間も強い眠気に襲われることが増えるということになります。

また、日本においては入学、入社、異動など、生活環境にも色々と変化がある時期なので、寝つきが悪くなったり、熟睡できなかったりして、目覚ましが鳴っても眠気が抜けきれないということになりがちです。

春の養生

春の養生としては、疲れを感じたら寝ましょう、ということです。
春は頭と目を休めるのが一番良いです。
これは、肝の経絡が頭のてっぺんまで通っていることと、目の病は肝の不具合とされることからわかることです。

大食いはせず(大食いすると喘息になる人もいます)、夜はスマホやパソコンを見ないで早めに布団に入りましょう。
スマホやパソコンに使われているLEDはブルーライトとも言われ、かなり強烈な光です。
夜遅くになってもその光を目に入れていると、脳が昼間と錯覚し、上手に眠れなくなります。
出来るだけ早めにスマホやパソコンの操作をやめて、出来れば間接照明にして眠りやすい部屋にしましょう。
春に体調を崩すと夏風邪を引いたりして、後の季節に影響を与えます。

また肝は五刻で表すと朝に該当します。朝早く起きることは問題ありません。
無理せずぐっすり眠りましょう。
そして明日出来ることは明日にしましょう!!

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