「息が出来ない、胸が痛い、背中が痛くて体を曲げられない」と仰って、２０代後半の女性患者さんが来院されました。
その方は普段から体調管理のために治療に来られていて、当院に来られる前も時々同じような症状に見舞われたそうですが、今回はかなり酷い状態だということでした。
上半身がガチガチに
確かに胸の真ん中も背中も、上半身がガチガチで、胸の真ん中の骨（胸骨）や鎖骨辺りに軽く触れるだけで激痛でした。
背中も同様で、肩甲骨の間も痛みが酷い状態でした。
特に胸の真ん中の骨（胸骨）の周囲に痛みが酷く、肩甲骨の内側にも痛みがあり、肩を内側にすぼめる動作が出来ない上に背中を丸める事もできず、呼吸が十分出来ないので苦しいということでした。
普段から仕事でどうしても体が冷えてしまう上に、台風が過ぎ去った後気温がぐっと下がり、月経前で体が火照っていたために半袖・半ズボンのような恰好で眠ってしまったらしく、体が冷える事が重なったことが原因でした。
呼吸が十分に出来ないのでとても浅い呼吸で、過呼吸のような状態でした。
体を守るための反応
冷えから体を守るために体の中心に熱を集めようと頑張っている状態で、丁度胸の反対側、心臓の裏辺りの背中に強い圧痛がありました。
手足の適切なツボに鍼を打って、背中に鍼やお灸をして最後に一本強めの刺激で背骨（厳密には背骨の間）に鍼を打つとすぐに呼吸が出来るようになりました。
「呼吸が出来る！背中を曲げられる！」と喜んで帰っていただけました。
気温差が激しいので気をつけてください
猛暑が過ぎたので涼しくなるかと思いきや、台風の当たり年で蒸し暑くなったり、日中が暑いと思えば夜間が肌寒く感じたり、気温差が激しいので体調を崩されている方が多いように感じます。
普段から寒さに弱いとか気候の変わり目に体調を崩しやすい方は気をつけてください。
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