お正月といえばお雑煮
日本のお正月といえばお雑煮が一般的で、食べられた方は多いのではないでしょうか。
東洋医学的にはお餅は湿邪という邪気をつくると言われていて、もち米の粘り気が水分の粘度を高めて人間の体液の循環を悪化させてしまうとされています。
その結果、胃もたれ、胃痛・胃炎、逆流性食道炎、便秘、粘稠便(ねんちゅうべん)、腹満、ガスが溜まったりなどの胃腸症状や、体の重だるさなどが起こりやすくなります。
※粘稠:粘り気があって密度が濃いという意味
お酒(アルコール)も邪気をつくる
アルコールは肝を高ぶらせ風の邪を作ります。
風邪をひく、眩暈(めまい)、こむら返り、まぶたや口角の痙攣、貧血、痺れといった症状が起こりやすくなります。
酷くなると脳卒中の引き金にもなります。
いわゆる中風というのは脳卒中のことで、東洋医学において肝の病とされています。
七草がゆについて
人日の節句(1月7日)の朝に食べられている日本の行事食ですが、皆さんは食べられましたでしょうか。
地方での差異がありますが、七草と言われるものは、
「セリ、ナズナ、ゴ(オ)ギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロ」
になります。
その年の無病息災を願って食べられるものですが、祝膳や祝酒で弱った胃を休めるために食すると言われています。
七草にもそれぞれ効能があって選ばれています。
- セリ:解熱、健胃効果、食欲増進、リウマチ、貧血症、利尿作用、去痰、解熱、肝臓回復効果
- ナズナ:健胃効果、食欲増進、目にも良い、リラックス効果、利尿作用、解熱、肝臓回復効果
- ゴギョウ:咳止め、痰を切る、利尿作用、風邪、解熱
- ホトケノザ:アトピー改善に良いとされている、健胃効果、食欲増進
- ハコベラ:切り傷、歯槽膿漏、痛み止め、利尿作用
- スズナ:利尿、便秘、鎮静作用、健胃効果、食欲増進
- スズシロ:健胃効果、食欲増進、消化促進、風邪
これは、内蔵にたまった湿邪や熱を便や尿で外へ出して体を改善することが目的だとわかります。
また、食べ過ぎ飲み過ぎによる風邪の症状も改善していくことが期待できます。
今からでも遅くありませんから、もし年末の忘年会やお正月のお節料理で、胃もたれや便秘、体のだるさなどを感じる場合は、しばらくお粥を食べて胃腸を休めてあげてください。
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