甲状腺機能低下症(橋本病)を患っておられる方々の中には、「何かやろうとしても気持ちがついていかない」「やる気が起きない」、といった“うつ症状”を併発されている方がいらっしゃいます。

特に朝起きるのが辛い、目が覚めても体が動かない、気持ちも体もついていかない、という状態が続くようです。

鍼灸治療と適度な運動で改善されています。

うつ病かと思ったら橋本病だった

頭痛と胃「朝が起きづらい」とか「やる気が出ない」と思い、うつ病かと思っていたら血液検査で甲状腺機能低下症(橋本病)だとわかったという方は少なくないのではないでしょうか。

体が冷えるとか便秘気味といった症状があれば一度甲状腺のエコー検査や血液検査を受けてみて下さい。

手首に痛みが出て調べてみると甲状腺機能低下症(橋本病)だった方もいらっしゃいます。
手首以外にも肘や腕全体や背中に痛みを感じる方もいらっしゃいます。

甲状腺機能低下症の一般的な症状

冷え症一般的に、甲状腺の機能が低下した場合の症状として、
寒がり、皮膚の乾燥、発汗低下、浮腫、嗄声(声がれ)、便秘、食欲低下、月経過多、脱毛、眉毛減少、難聴、貧血、アキレス腱反射の遅延(Lamberts徴候)などがあります。

橋本病にかかられた患者様からお聞きする話では、「朝起きづらい」、「前向きに何かをやろうという気持ちが起きない」といった“うつ症状”に似た状態になられる方が多いです。

代謝を上げようと肝臓が頑張るせいか、胆のう炎や肝機能障害を併発される患者さんもいらっしゃいます。

アジソン病を併発することも

自己免疫疾患が合併する事があり、慢性副腎皮質機能低下症(Addison病)を併発し、Schmidt(シュミット)症候群と診断されることもあります。

後天的な原因による慢性副腎皮質機能低下症(アジソン病)は、疲れやすい、全身の倦怠感・脱力感、筋力の低下、体重の減少、低血圧などがみられます。

他に、食欲不振や悪心・嘔吐、下痢などの消化器症状に加えて、精神症状(無気力、不安、うつ)など様々な症状を訴えることがあります。

東洋医学では気虚

Chinese traditional medicine ancient book甲状腺機能低下症(橋本病)を東洋医学的に考えると、「気虚」という状態で「気が虚している」、つまり元気が無くなっているという状態に相当します。

気虚症の病症は、「精神の萎縮・停滞、倦怠感、手足の無力感、自汗、めまい、風邪をひきやすい、出血、息切れなど」とされています。

気虚症の機序を説明すると、
・気の生成不足・消耗過多→気の不足=気虚
・ある種の機能減退→気の機能低下=気虚
という流れになります。

食事をしても食べ物の中から“気”を上手く取り出せなくても気虚になりますし、働き過ぎてエネルギー不足になっても気虚になります。

私の妻も橋本病でした

実は私の妻も橋本病を患っていて、自宅で毎週鍼治療をしていました。

そして自分から代謝があがるようにするために、毎朝ウォーキングをしていました。

甲状腺に対するツボはありませんが、食物から気を取り込み、その気を巡らせることが出来るように、消化器全般の調子を整えるようにしていくツボを選んで治療します。

妻の場合は症状が重く3年ほどかかりましたが、軽い人であれば3ヶ月で血液検査の結果が健常な状態になりました。

バセドウ病に比べると治るのが難しい疾患ですが、決して諦めずに治療をして欲しいと思います。

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