逆流性食道炎とは、胃の中で胃液と混ざり合った食べ物や胃液そのものが食道に逆流する病気です。
高齢者に起こりやすいとされていましたが、最近は若い人にも増えているようです。

逆流性食道炎は意外と多い!?

食後の不快感逆流性食道炎とは、胃の中で胃液と混ざり合った食べ物や胃液そのものが食道に逆流する病気です。
胃液は強い酸性のため、食道に逆流すると、食道の粘膜を刺激して食道の粘膜がただれたり、潰瘍ができたりします。

具体的な症状としては、「食後に胸焼けがする」「ゲップが出たる」「喉に酸っぱいものや苦いものがこみ上げてくる」などです。
逆流性食道炎は高齢者に起こりやすいとされていましたが、最近は若い人にも増えているようです。

逆流性食道炎の原因

・下部食道括約筋の筋力低下

胃酸の逆流逆流性食道炎が起こる主な原因としては、食道と胃のつなぎめにあたる下部食道括約筋(かぶしょくどうかつやくきん)の筋力の低下があげられます。

通常は、下部食道括約筋が胃液の逆流を防いでいるのですが、この筋肉が加齢など何らかの原因によって緩むと、胃の中のものが食道に戻ってくることがあります。そして、過食によって胃が引き伸ばされると下部食道括約筋も同時に引き伸ばされるので、これまでは高齢者の病気と考えられていましたが、最近では若い人にも増えているようです。

・便秘

便秘若い人に逆流性食道炎が起こる原因の一つは、「便秘」によって腹圧が高まることです。

お腹が張った状態の時に、胃は腸からの圧迫を受け、食道への逆流が起こりやすい状況になります。
常に便秘の人の約10%に逆流性食道炎が見られるそうで、慢性的な便秘によって常にお腹が張った状態になると、若い人でも逆流性食道炎が起こりやすいことがわかっています。

便秘を解消するためには、食物線維の多い野菜を中心とした食生活にすることや、毎日20分〜30分程度の早歩きの散歩をするなど運動することが必要です。

・脂肪の多い食事

脂肪の多い肉脂肪分の多い食事をすると、十二指腸からコレシストキニンというホルモンが分泌され、下部食道括約筋がゆるんだり、胃酸が増えたりします。
これは、脂肪がほかの栄養素に比べて消化に負担がかかるからです。
そのため、脂肪分の多い食事を好んで食べる人にも、逆流性食道炎が起こりやすくなります。

・砂糖の摂り過ぎ(糖反射)

ケーキスタンド甘いものや小麦粉製品を食べ過ぎると「糖反射」が起こります。糖反射とは、糖分を過剰摂取した時に胃酸が出る一方で胃腸の蠕動運動が止まる反応で、胃もたれの原因となったりします。

・肥満や腹部の圧迫

そして、衣服による腹部の締めすぎ、前屈姿勢、肥満、便秘などによる腹部の圧迫や、加齢による下部食道括約筋(かぶしょくどうかつやくきん)の筋力低下でも発症すると考えられています。

筋力のある若い人でも逆流性食道炎が発症するのは、肥満が原因ではないかと考えられています。


更に、他の病気に使用する薬の影響によって引き起こされる事もあります。
例えば喘息、血圧、心臓の病気などに使う薬の中には、下部食道括約筋をゆるめる作用をもつものがあります。

治療方針

治療方針は、胃の充血を抑えるようにしながら便秘を解消する経穴(けいけつ=ツボ)を選んで治療していきます。
もちろん食生活の改善や軽度な運動を並行して行なってもらう必要があります。

鍼灸治療だけでは改善されません。
いくら治療しても暴飲暴食したり甘いものを食べ続けていては焼け石に水になってしまいます。
生活改善をしないということは、風邪薬を飲みながら裸で走り回っているようなものです。

“治す”と決心して治療に取り組んで頂きたいと思います。

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