台風の季節になりました。天気が悪くなると体調も悪くなるという方の話です。

歩く天気予報

台風が近づいたり雨の前日に体調が悪化したり、持病が悪化したりする方が時々来院されます。
天気が悪くなるとあちこち痛みだす、まるで歩く天気予報です。

湿痰という邪気

雨の歩道東洋医学では、病気の原因の一つとされる邪気の中に「湿痰(しったん)」というものがあります。

人間の体重の60%は水分であると言われていますが、東洋医学では身体の水分のことを「津液(しんえき)」と呼んでいます。

この「津液」は「血(けつ=血液)」と同様に体内を循環しているものですが、何らかの原因で水分の代謝が悪くなり停滞することがあります。

この停滞した水分のことを東洋医学において「湿痰」と呼んでいます。

この湿痰は人体に対して様々な悪影響を与えます。

例えば、食欲不振や倦怠感、排便異常などの消化器系の病気、体や関節内の水腫や痛み、しびれなどです。

天気が悪くなると肩がこるとか腰が重だるいとか膝に水が溜まって痛むといった症状です。

ちょうど台風が多く発生する今の季節や雨の降りそうな時期に、体調が悪化したり持病が悪化するのは、この湿痰が関係しています。

原因は飲食の不摂生

ソース豚カツ湿痰が出来てしまう大きな原因は、飲食の不摂生です。

暴飲暴食、早食い、食事時間がバラバラだったり、お酒や脂っこいもの、味の濃いもの、高カロリーな食物の過剰摂取が原因です。

飲食の不摂生は消化器系の要となる脾胃に負担をかけてしまいます。

脾胃は消化器全般の機能を象徴的に表しています。

胃や腸を含めた消化器全般の機能として、水の吸収や不要物の排泄するといった能力がありますが、飲食の不摂生によりそれらの基本的な代謝機能が悪化します。

健常な人でも多少の湿痰があるものですが、普通は汗や大便・小便、痰や女性のおりもの等の形で排泄していきます。

しかし、何らかの原因でそれらの排泄が出来なくなれば、体内に余計な湿痰が溜まっていく事になります。

そうなると鍼灸治療の必要性があります。

内臓の働きを改善する必要があります

自律神経図飲食の不摂生を止めて食生活を改善する必要があるのは言うまでもありません。

しかしながら、食事を変えただけでは湿痰からくる体の症状を改善するのは容易ではありません。

普段から来られている患者様には実感して頂いているのですが、手足の経穴(けいけつ=ツボ)に鍼を打っただけでも治療効果を理解して頂いています。

治療方針としては、体内の余分な熱を抜き代謝能力を上げ、排泄機能を高めて湿痰を体外に出せるようにします。

肩にだけ鍼を打つとか腰だけもみほぐすといった局所治療をしても、内臓の働きが回復しなければ湿痰を排泄することができず、痛みや重だるさは残ってしまいます。

天候が悪くなると調子が悪くなるという方には、内臓から調子を整える事ができる鍼灸治療は大変効果的です。

どこに行っても良くならなかったという方は是非御来院ください。

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