体内の血液を循環させているのは心臓だけだと思っていらっしゃる方が多いようです。
また脚のむくみを解消するために脚を締めつけるようなソックスやストッキングがテレビコマーシャルで見受けられます。
人間の血液やリンパ液のような体液は、重力に引っ張られて足先へと下りていきます。
それがむくみの原因になりますし、足先で冷えきった血液が戻らず、
新しい血液が下りていかなければ脚は冷えたままになってしまいます。
また疲労物質が下半身にたまったままになり、いつまでも重だるいままになります。
ではどうやって下がった血液を上に戻していくのでしょうか。
それは脚の筋肉を縮めたり緩めたりしてポンプのように作用させる事で
血管を収縮させたり弛緩させて血液を押し上げることで足先から体の方へ戻していきます。
これを「筋ポンプ作用」と呼んでいます。
また、肺や心臓と胃腸や肝臓などの間にある横隔膜を上下させることで作られる陰圧を利用して心臓に血液を戻していく作用があります。
これを「呼吸ポンプ作用」といいます。
こういった筋肉や呼吸の作用を借りて下半身の血液を重力に逆らって上に戻していきます。
ところで今日面白い記事を見つけました。
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エネルギー代謝を測定するために、全力疾走する場合と持久運動する場合とでどのような酸素の消費量の違いがあるかという新たな研究が行われた。
研究者は8名の男子学生に30分の持久運動か2分間の全力疾走に参加させた。これを週に3日、6週間の観察を行った。運動中と運動から24時間後の彼らの酸素の消費量を測定したところ、短距離走よりも持久運動の方が運動中の酸素の消費量は50%高かったが、その24時間後の酸素消費量はほとんど同じであった。
この研究から運動と新陳代謝について判明したことは、2分間の全力疾走をおこなうことで有酸素運動と同程度に新陳代謝がよくなり、カロリー消費に繋がる効果があるだろうということだ。
忙しくて運動する時間がない人は毎日2分間の全力疾走をして、体質改善を試してみてはいかがだろうか。
ただし、この結果はかなり少ない数でまた男性のみの被験者を対象に行われた研究であることを付け加えておかねばならない。
出典元:Can Two-Minute Sprints Burn as Many Calories as a 30-Minute Workout? – TIME(8/6)
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参考リンク

わずか120秒の全力疾走が30分間のジョギングと同程度のカロリーを消費するかも!? 米調査


血液循環が悪く冷えがあったり疲労物質が流れていないような患者さんには30分のウォーキングを勧めています。
しかしながら皆さん朝早くから夜遅くまで働いていらっしゃるのでなかなか歩く時間がとれないと思います。
また、毎日掃除機をかけているとおっしゃる方もいらっしゃいますが、
30分のウォーキングは6時間の掃除機がけと同等の運動量だそうです。
カロリー消費のためだけでなく、疲労物質を流して栄養を送り込むためにも、また、下半身の冷えを取るためにも、ウォーキングは必要で大切だと思います。
毎日歩く時間が取りにくいのであれば、せめて自転車通勤をウォーキングに変えるとか、
電車で乗って移動するところを一駅分だけ歩いてみる、というのはいかがでしょうか。
それとも全力疾走をしてみますか!?
かく言う私は毎朝起きたら一番に30分のウォーキングをしています。
それでもちょっと足らないかなぁと思う今日この頃です。

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