左後頭部に湿疹が出来て痒みを発症している場合の原因と改善方法をご紹介します。
また、全身のアトピー性皮膚炎も同様に改善されます。

左後頭部の湿疹

左後頭部の経穴(ツボ)左後頭部に湿疹が出来て痒みを発症している場合があります。

まず東洋医学的に考えてみましょう。

後頭部には図のような少陽胆経の経穴(けいけつ=ツボ)があります。

少陽胆経は陽明経(胃経と大腸経)の熱が波及しやすい経絡です。

“甲乙経”という古い書物には、これらの経穴が「足の太陽と少陽の会」と記されています。

それは、「足の太陽膀胱経と足の少陽胆経が交わるところ」という意味で、「“陽気=高エネルギーの気”が交流しているところ」という意味合いになります。

このことは、「何故この場所に湿疹が出来るか」という理由を表しています。

左後頭部の湿疹は、一種のアトピー性皮膚炎と同じで、食生活や精神的ストレスが原因で、消化して吸収したエネルギーを上手く処理できないことが原因です。

つまり暴飲暴食や偏食をして胃腸に熱がこもる(血液を消化器に集めないといけない)ような食生活をしていると、その熱が経絡に波及して湿疹という反応として現れるということです。

なぜ左側に湿疹ができるのか

西洋医学的に考えてみましょう。

リンパ管


背中は嘘がつけない」をご覧頂ければよくわかるのですが、一般的に身体の左側には心臓があり、リンパ管が左肩から左静脈角を経て心臓に入っていきます。
そういう理由で身体の左側には栄養豊富な血液やリンパ液が集まりやすくなるということです。

そうなるとその高エネルギーな体液を処理できずに湿疹という形で現れてきます。

左肩の肩こりや首の左側のこり、左目奥の痛みも同様の理由によります。

どうすれば良いのか

まず第一は食生活の改善です。

特に動物性たんぱく質や脂質の摂取過剰、糖質や炭水化物の摂取過剰を見直すことです。生野菜を食べる事も必要です。

ジャンクフードやインスタント食品、加工食品を多く食べているときは、摂取を控える事が望ましいです。

外食が多い生活をしている場合は、出来るだけ質素な和食のお店を探しましょう。

次に適度な運動が必要です。

例えば1日20分の早歩きを週3日程度行なうことが必要です。それは便通を改善して解毒(デトックス)を促し、血液循環を改善することを目的としています。

仕事が忙しくて運動する時間がとりにくい場合は、通勤時間で多めに歩く時間を持つようにしてみましょう。

最後に鍼灸治療をして内臓の調子を整えていきます。

鍼灸治療によって、余分な熱を便として排出したり、血液循環を整えたり、消化機能を改善していくことで皮膚の湿疹が改善されていきます。

全身のアトピー性皮膚炎でも改善されます

これらの写真は全身にアトピー性皮膚炎が出来た患者様の写真ですが、患者様に了解を得て掲載させて頂いています。

全身に湿疹が出ていたのですから、当然手足も真っ赤でした。

そして痒みが酷いために熟睡できずに“うつ症状”もありました。

アトピー性皮膚炎

治療前・受診時の写真

アトピー性皮膚炎

治療一ヶ月後の写真


この方は週一回の通院をお願いし、一ヶ月目で改善が見られた事例です。

最初に半年かかりますというお話をさせて頂き、その通りに半年で治療を終えました。

(治療にかかる時間は個人差もありますし、患者様の生活改善の程度にもよることをご理解下さい。)

全身の湿疹が改善しただけでなく、痒みがなくなったおかげで熟睡で来るようになったと喜んでいただけました。

湿疹が出来たところに鍼を打ったりお灸をすえても改善はされません。内臓の働きを整えるために手足や他の必要な経穴=ツボに鍼灸治療をする必要があります。

左後頭部の湿疹だけでなく、肘の内側や膝の裏側などによく見られるアトピー性皮膚炎を治療したいという方も、当院へお越し下さい。

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