春が近づくといじめが多い!?

春三寒四温というより二寒五温でしょうか。

あるいは五寒二温でしょうか。

気候の変化が体調に与えることはなんとなく体感している方も多いでしょう。

このような気候の時に、ある患者さんで、小学生のお子さんがいらっしゃる方から「春が近づくといじめが増える」という話をお聞きしました。

春先に心身の不調が増えるのは子どもだけでなく大人も同じではないでしょうか。

人間も動物の一種

もともと野生動物であったと考えられている人間も、食欲の秋は食料が不足する冬に備えて過食気味になります。

いわゆる「食欲の秋」ですね。

人間も他の動物と同じように、食べて栄養をとることで体に脂肪を蓄えて越冬するようにしているのではないかと思います。

すると、人の体は春先になると秋に蓄えた脂肪を体外に排出したり、活動エネルギーに変えるように働きます。

その際に肝臓に負担がかかります。

ところが気温の変化が大きく、小春日和のような陽気があるかと思えば、冬に逆戻りするような気候の時もあり冷たい雨が降るときもあります。

そうなると代謝を上げて体温を維持したらいいか、あるいは逆に代謝を下げて栄養を保持したらいいか、日によって調節しなければなりません。

肝臓だけでなくホルモンの働きも自律神経の働きも細かく調節しなければならなくなります。

そういうわけで、西洋医学的に春先はイライラが多くなったり自律神経失調症になりやすい季節と言えるでしょう。

春は肝の季節です

ストレスのある女性陰陽五行論」のページにある表をご覧になればわかりますが、東洋医学の基本的な考え方である春は「肝」の季節です。

東洋医学において肝は肝臓そのもののことではなく、肝臓の働きも自律神経の一種である交感神経の働きも、アドレナリン分泌などのホルモンの働きも含めて「肝」という言葉に象徴させて表現しています。

陰陽五行論で「木(もく)」に該当する五臓が「肝」ですから、春先になると植物が芽吹くように働き始めるものとして考えられています。

春先は肝の働きに気血が奪われるので脳に行く気血が減ると考えられています。

西洋医学的な解釈で述べた栄養を分解してエネルギーに変える働きからくる作用です。

それで春先は眠気に襲われたり体がだるくなるというわけです。

「春眠暁を覚えず」とは昔の人は上手に言ったものです。

肝と怒の関係

いじめ慢性的な体のだるさは心(精神)にも影響を及ぼすとされています。

それは木(肝)の気がうまく発揚しなければ「春のうつ状態」になるということです。

一方、陰陽五行論でいう五行の「木」や五臓の「肝」の欄では、五志つまり感情は「怒」に該当します。

先ほどのページで「五志」の欄をご覧いただければわかると思います。

自律神経のバランスがうまくとれなくて、頑張ったらいいのか休んだらいいのかという、体調を自動調整する働きの負担が増えます。

そうなるとイライラしやすくなります。

のんびりしたいのに働かなければならない、働こうと思っているのに体がついていかない・・・。

そのような時に、自己解決できれば問題ないのですが、そのイライラを他人にぶつけてしまう人がいます。

それがいじめだったりするとやっかいです。

自分で体調管理できなければ早めに治療を

鍼灸治療を受ける女性体調がおかしいなと感じた時は、一度自分の体の声を聞いてみてください。

もしご家族に病気でもないのに体調がおかしいとか気分が優れないという人がいらっしゃったら早めに治療をすることをお勧めします。

それから、胃腸や肝臓・腎臓を始め内臓に負担をかけないように、少食で消化の良いものを色々と偏らず食べるようにして、軽い散歩をして全身の血液を循環させるようにしてください。

ぬるめのお湯で半身浴するのも良いと思います。

自律神経の乱れは鍼灸治療や全身のマッサージで改善できます。

当院の治療をお試しください。

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