最近はスマートフォンを始め、パソコンなどを使ってインターネット検索で来院される患者さんが多いです。

特にアトピー性皮膚炎で悩んでる人が多いようです。

皮膚科に行くとステロイド剤を処方され段々強いステロイド剤を処方されなかなか治らない、という悪循環だとお利きすることが多いです。

アトピー性皮膚炎の原因はさまざま

食パンアトピー性皮膚炎になる人は原因がさまざまです。

ただ飲食物のアレルギーが原因でアトピー性皮膚炎になった人が多く、原因の中でも小麦粉に対するアレルギー反応で罹患した人が一番多くいらっしゃいます。

先日来られた患者さんも、他の主訴でしばらくリピートして来られていましたが、皮膚に湿疹ができて皮膚科に行って診てもらったらアトピー性皮膚炎だと診断されたそうです。

食事内容を聞いてみると毎朝パンでした。

他の患者さんでも毎朝パンを食べ、おやつに菓子パンを食べるという若い人もいました。

アトピー性皮膚炎の原因がすべて飲食物だとは言いませんが、多くの方に当てはまることです。

アトピー性皮膚炎の原因になる飲食物は、小麦粉の代表としてパンですが、醤油が原因の人もいますし、南国のフルーツ類(バナナやキウイ、パイナップルなど)でなる人もいます。

他には椎茸などのキノコ類でなる人もいました。

酸化した油も良くないです

インスタントラーメンやカップラーメン、フライドポテトやポテトチップスなど、油が酸化されている食品も悪影響です。

できれば豚カツや天ぷらなども避けたほうが良いと思います。

リーキーガット症候群

調子の悪い腸免疫というと白血球やリンパ球を思い出す人が多いと思いますが、小腸も免疫系として考えられます。

なぜかというと、体に必要なものとそうでないものとをわけて、必要なものだけ取り込み不要なものは取り込まないように防御しているからです。

ところがこの働きに支障が生じると体に不要なものを取り込んでしまいます。

最近「リーキーガット症候群」という言葉を聞くことがあります。

英語で書くと「Leaky Gut Syndrome」となりますが、「漏れている(Leaky)」、「消化器官(Gut)」、「症候群(Syndrome)」という意味です。

日本の専門用語では「腸管壁浸漏症候群」となるようです。

つまり腸内の免疫機能がきちんと働いていないということになります。

アレルギー症状を起こす飲食物を取り込むと腸内で炎症を起こし、リーキーガット症候群になります。

リーキーガット症候群になると本来は体内に取り込まずに外に出さなければいけないものを腸壁から吸収してしまいます。

そしてなんとかして体外に出そうとして現れるのがアトピー性皮膚炎ということです。

ステロイド剤皮膚を治そうとステロイド剤を服用させられたり塗布させられたりしますが、なかなか治らない方が多いようです。

それは腸内環境を整えるということを見過ごしているからだと思います。

大人の場合は精神的ストレスが関与

ストレスをかかえた女性乳児の場合は母乳の影響を否定できませんが、ある程度成長して大人になってからアトピー性皮膚炎になった人は、精神的ストレスが原因で胃腸を始めとする内臓の働きが悪くなり罹患した場合が多く見られました。

そうなると飲食物だけ改善しても治らないので、その精神的ストレスをどのように解消するか、乗り越えるか、付き合っていくか、ということも同時に考えなければなりません。

ストレスの原因となっている物事から遠ざかるか、気分転換の方法を探すか、手段を探すことが必要になります。

ストレスを解消しないことには腸内環境が改善されませんので、皮膚炎もなかなかよくなりません。

自律神経失調症になった人も来られました

ふらつき女子高校生でしたが、毎朝パン食でおやつは菓子パンという人で、自律神経失調症と診断された方も来院されていました。

お母さんにお話しをして食事を見直していただき、おやつも変えてもらいました。

もちろん鍼灸治療もしましたが、1ヶ月ほどで健康になられました。

症状が軽かったからかもしれませんが、飲食物が人間の体に与える影響は大きいのです。

だから私は薬膳料理の教室に通っていました。

人の体は飲食物からできているからです。

そして、脳神経の伝達物質の一種であるセロトニンの90%以上は小腸で作られていることがわかっています。

小腸内の環境が悪くなれば精神にも影響が出るということです。

汗、オシッコ、ウンチ

ウンチデトックスという言葉を聞かれた人もいらっしゃるかと思いますが、デトックスとは「毒出し」の意味です。

しかし人間は本来毒出しをしています。

その方法は汗とウンチとオシッコです。

大便、小便は言わずもがなですが、汗も不要な毒物を出すために必要な機能です。

一生懸命毒を体外に出そうとしてアトピー性皮膚炎やニキビ・吹き出物になっていると思ってください。

たとえアトピー性皮膚炎になっていなくても、ニキビや吹き出物が出来ているということは、生活習慣に何かおかしなところがあるという体からの信号です。

特殊な食事は不要です

薬膳料理の例インターネットでは、あれがいいとかこれがいいとか色々な情報が発信されていますが、偏った食事はよくありません。

ごく普通の食事がよいです。

特に野菜を中心にした和食が一番胃腸に優しいです。

野菜の酵素の力を借りることと、食物繊維で腸内の掃除をしてもらう意味で生野菜の摂取もお話します。

生野菜は必要ですが、発酵食品も大切です。

お味噌や納豆、ぬか漬けがあれば良いと思います。

おみそ汁にお漬け物という感じの食事でしょうか。

特殊なジュースや変わったサプリメントは必要ありません。

和食で少食が一番良いです。

ジョコヴィッチ選手も苦しんだグルテンアレルギー

テニスプレーヤーで有名なノバク・ジョコヴィッチ選手も小麦粉(グルテン)アレルギーで苦しんだ人の一人です。

グルテンは小麦粉特有のたんぱく質で、ヨーロッパではアレルギー体質の人のためにグルテンフリーのお菓子などが販売されています。

日本はいまだにそこまでにはなっていませんね。

詳しい話は下記の本に書かれていますが、ジョコヴィッチ選手は小麦粉をグルテンフリーにしてからアレルギー症状が治まり、試合成績が向上していったということです。

アトピー性皮膚炎の治療方法

アトピー性皮膚炎の治療方針は、

・胃腸の働きを整える(陽気と陰気の循環を促すようにします)。

・かゆみが酷い場合はかゆみを緩和するツボを使います。

・皮膚疾患に対して著効があるとされるツボを併用します。

・粘膜や免疫系等を強化するツボを使います。

などです。

治療実績

結果は画像を見ていただいた通りです。

全身に湿疹ができて20年間治らなかった方

アトピー性皮膚炎

初診時、治療前の写真

アトピー性皮膚炎

治療1ヶ月後


アトピー性皮膚炎

初診時、治療前の写真

アトピー性皮膚炎

治療5ヶ月後の写真


50代半ばから20年間アトピー性皮膚炎に苦しまれた患者さんの事例です。
様々な皮膚科に通い大学病院にも通われましたが改善されず、ステロイドも効果なかったのですが、縁あって当院に来られて約半年で緩解されました。
両腕、両脚、背中、腹部と真っ赤な湿疹があり、かゆみがひどく夜眠れず不眠症からうつ状態にもなられていました。
しかしながら、一ヶ月間毎週通院していただき、劇的に湿疹が減少し、夜も眠れるようになり喜んでいただけました。
初診時に、「治療を終えるのに6ヶ月くらいはみてください」とお伝えし、その通り約6ヶ月で治療を終えました。

首に湿疹ができた方

肌荒れ・湿疹:右側

治療前/初診時

治療後の肌荒れ・湿疹:右側

初診から一週間後

10代後半の女性ですが、首の周りに湿疹ができてかゆみも発症されていた方です。
一回目の治療でかゆみが減り湿疹も減りました。

参考ページ

アトピー性皮膚炎の治療
首の肌荒れ・湿疹・かゆみ
左後頭部の湿疹
無資格者によるマッサージ後に乳児死亡

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