神戸市灘区六甲道駅近のリンゴ健康院です。主に鍼灸治療を行なっています。

以前、胃の不快感の治療に来られていた患者さんが、妊娠し辛いつわりに苦しまれて、当院で治療が出来るとお伝えしていた事を思いだして来院されました。

つわりも楽になります

妊婦さん鍼灸治療というと肩凝り腰痛が専門と思われる方も多いかと思いますが、そうではありません。
様々な疾患や症状に効果的です。

今回ご紹介させていただく症例は、以前に胃の不快感の治療に来られていた患者さんが、懐妊されてつわりが酷くなったという事例です。
お子さんの治療に来られていたことがあったのですが、その時に「つわりにも鍼灸治療は効果がありますよ」とお伝えしていた事を思い出されて来院されました。

つわりとは

あかちゃん一般的につわりは、妊娠4週から8週に始まり、ピークは妊娠10週頃とされています。
胎盤の完成する妊娠15週~16週を過ぎるとほどんどの人がつわりから解放されると言われています。

しかし、つわりがまったく起きない人もおり、実際私の妻は吐くような酷いつわりはありませんでした。
ただ、倦怠感や頭痛は経験していたようです。
そして、つわりが起こりはじめる時期も解放される時期も、その症状や重さも個人差があるようです。

つわりの原因はまだはっきりと解明されていません。
一説によると、受精卵が子宮内膜に着床する際、将来胎盤となる絨毛を進入させて着床するのですが、この絨毛からhCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)というホルモンが産生されます。

そのhCGの持つ役割は卵巣にある黄体の分解を防いでおり、妊娠に重要なプロゲステロンというホルモン(黄体ホルモン)の産生を保たせる働きがあります。

プロゲステロンには、妊娠を維持するだけでなく、内臓や血管の筋肉(平滑筋(へいかつきん))の緊張を低下させたり、乳腺の発達を助ける働きもあります。

つまり妊娠によってhCGが産生され、それが胃腸の働きを阻害することにより、うまく飲食物を押し流していくことが出来なくなり吐いてしまう、ということです。

更に、つわりは吐き気だけでなく、唾液の分泌が多くなったり、便秘や眠気、倦怠感等様々な症状が出現するようです。

東洋医学的に考えると

衝脈受胎によって月経が止まると、「衝脈(しょうみゃく)」という経絡の気が普段と比較して旺盛になります。
衝脈は女子胞(子宮)とつながる経脈です。

その衝脈は、胃経である陽明経に属しています。
衝脈の気が旺盛になって上逆すると、大なり小なり胃経にも影響して、胃気もつられて上逆します。
先のhCGと胃腸の平滑筋との関連に良く似ています。
大昔の人は人間の体のことをよく知っていたのではないかと思ってしまいます。

患者様の声

患者様にアンケートを書いていただきましたので、ご覧下さい。
患者様からの声

  • 胃の不快感がなくなり、スッキリしました。
  • 吐いたりすることはあるけれども回数が減った。
  • 家でのお灸の方法を教えてもらったので更に不快感がへりました。
  • 食べられるようになったので、体重が減少しなくなった。
  • 先生が何とかして楽になってほしいという思いも伝わったし信頼してお願いすることができた。
  • つわりがすごくいやだった私にとって救いになりました。

当院での治療だけでは追いつかないくらい酷いつわりだったので、「何とか楽になってほしい」という思いから、ご自宅でお灸をしていただくようにツボをとり、施灸方法をお教えしました。
私の思いが通じて嬉しく思います。

薬が要らない治療方法

薬鍼灸治療はご存知のように薬を使わない治療方法です。
ですからホルモン剤や余計な薬は使いませんので、きちんと治療すれば副作用もありません。

妊婦さんには打ってはいけないツボがあります。
下手に打つと流産する危険性があるからです。ですから妊娠中に肩が凝るとか腰が痛いといって安易にマッサージやあんまをしてもらわないようにしてください。

つわりの軽減に鍼灸治療は効果的ですし、逆子の治療にも効果的です。
また脈をみて胎児の性別もかなりの確率でわかります。

 

何れにせよ懐妊されたお母様達には体調を整えて、元気な赤ちゃんを産んでいただきたいと願っています。

最後までお読みいただきありがとうございます。
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